似て非なるもの、大規模修繕と耐震改修

耐震改修工事を行う際、

ちょうど大規模修繕工事の時期も迫っているので、

両方を合わせて一挙に行えば、

たとえば足場を組むことひとつとっても二度手間にならず、

予算の節約になるだろう。

ういったお考えのマンションも多いことと思います。

 

確かに大規模修繕にしろ耐震改修にしろ、

多大な費用と、長期にわたって不便な生活を強いられるという問題があるので、

思い切って一緒にやることに大きなメリットはありそうです。

 

しかし先日、ある耐震コンサルの方からこんなお話を伺いました。

 

大規模改修工事と耐震改修工事は、同じマンションの躯体に関する工事ではあるけれど、

その内容は、ノウハウにおいても、技術面においても全く異なる。

そのため、大規模修繕工事を得意とする施工会社が、

必ずしも耐震改修工事に関しても得意なわけではなく、

逆に、耐震工事専門会社が大規模修繕工事に関してはほとんど経験がない、

などと言うこともざらにあるそうです。

 

そのため、たとえ大規模修繕工事の経験豊富だからと言って

安易に耐震改修工事も合わせて依頼するようなことがあった場合、

結局、不得意な耐震工事の方は下請けに丸投げすることで、

却って割高な費用が掛かってしまうといったことも往々にしてありがちとか。

 

となると結局、二度手間になるようでいて、

大規模修繕工事と耐震工事は切り離して、

それぞれ別の専門会社に依頼した方が、

予算的にリーズナブルのうえ、

施工責任等においても安心できるといった考え方もできるわけです。

 

もちろん、大規模修繕も耐震改修も、

共に得意とする施工会社も少なからずあるとは思いますので、

一概に、分けて発注すればよいというものでもありませんが、

このような事情なども頭において,、相積もりを取る際などには、

それぞれの分野の実績や経験等を、詳しくチェックしておくなど、

管理組合の側でも、細心の注意を持って臨むことが必要となるでしょう。

ブログ カテゴリー

新着ブログ