祝!高齢化社会

国土交通省が5年ごとに実施するマンション総合調査で、世帯主に占める60歳以上の割合が初めて5割を突破したことがわかった。このほど発表した2013年度調査では、60歳以上の世帯が31.1%と、08年度に実施した前回調査から4.7ポイント増えた。70歳以上は18.9%(同5.9ポイント増)だった。99年度に実施した同様の調査から倍増しており、マンションの老朽化とともに居住者の高齢化が急速に進んでいる。

 

マンションの高齢化問題は、ますます深刻さを増していくようですね。

 

我々のお受けするご相談も、

理事会の成り手の少なさ、

バリアフリー対策、

年金暮らしのお年寄りにとっての管理費値上げの負担、

防災などにおけるひとり暮らしの老人の支援体制等々、

高齢化に伴う問題が年を追うごとに増えてきているように思います。

 

しかし、上の国交省の文章を読んでもわかるように、

「住民の高齢化」はつねに「建物の老朽化」と対になって語られるような気がします。

 

たしかに長い年月を経ると人間も建物も年を取って様々な問題が出てくるものの、

いつもこんな風に並べ立てられると、

なんだか年を取ることが不健全で、

問題ばかりを生み出す困ったことにしか思えなくなってきてしまいますよね。

 

高齢化には様々な解決困難な問題が山積していて、

それに対する真剣な取り組みが必要なことは言うまでもありませんが、

だからといって、お年寄りを古びていく建物のような厄介なものみたいに扱うのはどんなものか……

 

そんなことを考えていた矢先に目に飛び込んできたのが上のポスターでした。

 

これは最近ネットなどでも評判になっている、

大阪の文の里商店街のポスターのひとつです。

 

「文の里商店街」に活気を取り戻そうという主旨のもと、

電通関西支社の若手クリエーター60人に依頼したポスターなんですが、

いやあ、面白いこと面白いこと。

 

実際に商店街のおじいちゃんおばあちゃんから子供に至る住民たちをモデルにした写真に、

思わず吹き出し、時にはほろっとしてしまうようなキャッチコピーを添えて、

それを見た人が誰もが元気になって一度はこの商店街を訪れてみたいと思わずにいられなくなるような、

傑作ポスターの数々です。

 

そしてこの「祝!高齢化社会」のポスターです。

これは「ふくとみ接骨院」のポスターですが、

「高齢化社会」にまつわる暗いイメージを一気に吹き飛ばすような、

パワーと明るさに満ちているではありませんか。

 

マンションにおける高齢化も、

建物の老朽化とペアでばかり語るのではなく、

こんな風に明るく楽しく考えることはできないでしょうか?

 

もちろん、明るく楽しくといったって言葉だけでどうにかなるものではありません。

しかし、たかが言葉、されど言葉。

 

たしかに年を取れば考え方も古くなり、かたくなさも増して、

理事会などでの行き違いなども多くなるかもしれませんが、

若ければ若いで、未熟さや、自信過剰などから、

何かと衝突が多く、組合活動に混乱をきたしている例も多々あります。

 

それならば、若いから、年取っているからといった、

固定観念にとらわれた言葉を一度リセットしてみることで、

何か新しいアイデアを考えるきっかけにできるのではないか?

 

まだまだ考え足らずの言葉足らずですが、

これからのマンションの高齢化を考えるうえで、

貴重なヒントをこのポスターからもらったような気がします。

 

「吉祥寺マンション研究所」は、

これからもマンションの明るく楽しい高齢化目指して、

様々な企画を考案して、皆様にご提供していきたいと思います。

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